2008年02月14日

第46章「母」

今回も小説!
しかし、今回は俺の漫画に最も似合わないシーンが・・!
あ、いつもどおり記事後半にまとめあるんで活字嫌いはそこをみてねw

*******************************

SEEDウイルスを散布したインカは
手薄になったオウトクシティを強襲。
PPTステーションを破壊し、増援を断つと同時に
街にSEEDウイルスを散布する。

さらにインカは惑星ニューデイズにSEEDブルーメを落下させ、
それによりSEED化した原生生物も
オウトクシティへと到達してしまう。

サウ、シリア、アジムは、ミーナとホトハを守るために
第3シェルターへ・・・、
ケタ、シーリウ、エムはインカを倒すべく、
PPTステーションへと向かった。

ケタ達PTが力尽きていく中、
ついにガーディアンズの援軍が到達、
第3シェルターにはスギヤン、
インカの前にはDF団がケタ達の変わりに戦い始めた。


46tai.jpg

/


惑星ニューデイズ


オウトクシティ 第3シェルター前




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「スギヤンさん・・本当にありがとう」

「ううん。当たり前の事でしょ」

シリアが下半身丸出しの龍牙から目をそらしながら、
スギヤンにそう言った。




アジムとシリア、アーシュラの3人は、
シェルター内へと後退したのだが、
その後、スギヤン達に防衛を託し後退してきた
サブから事情を聞き、
怪我の浅かったシリアは戦線に戻ったのだ。


なお、当然ながら、
ダメージの大きな、アジム、サブ、アーシュラは
シェルター内にとどまっている。




現在は再び、
シリア、スギヤン、ブルー人、龍牙の4人で、
襲いくる無数のSEEDから第3シェルターを
防衛しているのである。



人数的には先程と同じだが、

ほとんど戦える状態ではなかったサブやアジムと違い、

スギヤン達のコンディションは至って良好であり、

事実、先程から破竹の勢いでSEED化した

モンスターを駆逐していく!




(こっちはなんとかなりそう・・・。

ケタ達は・・・どうなったかな・・)


目の前に迫ってきたSEEDの腹部を貫きながら、
シリアは静かにそう思った・・・・。








・・・・・・




・・・・・




・・・・



惑星ニューデイズ


オウトクシティ  PPTステーション前




haha2.jpg

「ぐぅ・・・!」

「ふはは!なんと脆い!!」


SEEDの力、そしてフォトンエネルギー結晶体を

取り込んだインカの力は凄まじく、

ケタ、エムに続いて

最強クラスのガーディアンであるシーリウ、

英雄とまで言われたイーサン・ウェーバーまで

傷つき倒れてしまった。





そこへJGN率いるDF団が援軍に

現れたのだが、やはりインカの前に歯が立たない!









「ピオ!!シーリウさんを戦えるようにしてくれ!」

「無理よ!止血にもならない!」



インカの放ったテクニックに弾き飛ばされた
ラドルスが藁にもすがる思いで叫んだ・・・が、
ピオがなきそうな声で否定した。


実際にシーリウの傷は深く、

このままでは戦う所か、命に関わるほどの重症だ。










ラドルスが歯噛みをしてインカをにらみつけた。

「やはり、なんとかして俺達で倒すか!」

「・・・もちろんだ!我が正義が負けるものか!」



アルトがラドルスの横に並び、大きく身構えた!

それにならい、ラドルスも覚悟を決め、

ソードを握りなおした。














「くくく。所詮無駄な抵抗よ・・・。

大人しく滅ぼされ、私の国への生贄となれ」


その前でインカが腕を大きく広げて、
再び強烈なフォトンがあたりに充満していく。








ラドルスが一瞬、アルトの方を見て・・・、

ソードを逆手に持ち直した。









「行くぞ!!

俺の最強の技で勝負だ!

通りすがりのガーディアン家庭教師に習った奥義!」


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逆手にもったソードで体ごと突進して切りつける

ラドルスにインカの顔色が変わる。






インカが左腕を前に差し出し、凄まじいフォトンが集中する!










次の瞬間、

エネルギーを蓄え、白熱化したインカの左手と、

ラドルスのソードが交錯した!







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「所詮・・この程度だな」


ラドルスの放った渾身の一撃を受け止めたインカが、

不敵に笑う・・・。



だが・・・技を受け止められたラドルスも

口元を微かにゆがめて笑っていた。






「・・・フン。行け・・・アルト!」

「!」



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haha6.jpg




絶好のタイミングで発動した

最終兵器[チュウエイジトッシン]。






わけのわからない理論により

限界までエネルギーを高めたアルトが

不恰好な光の矢と化してインカに迫る!




















・・・そして・・・炸裂した!!



















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・・・ラドルスに。














「ラドルス・・・!馬鹿野郎・・無茶しやがって」

「ば・・馬鹿野郎は・・てめぇ・・だ」


最強の誤爆をくらったラドルスが血飛沫をあげながら、
その場に倒れ伏し、アルトが駆け寄る。







その前で・・・インカがポリポリと頭をかいていたが、

ため息をついて、右手にフォトンを漲らせていく。






「茶番は終わりにするか・・・そろそろ消えろ」


「く!ふざけるな!ラドルスのカタキは

とらせてもらう!!」



「・・・・・」


ラドルスを地面においたアルトが

ソードに持ち替えて、インカに切りかかった!




しかし、簡単に弾かれて地面を激しく転がる。





そこへインカが右手を掲げ、フォトンを集中し始めた!





「フォイエ・・・ん!?」






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「ゴァァァアアア!」



アルトに向けテクニックを放とうとしたインカの

首をレインが締め上げた!




その隙にアルトが跳ね起きて、距離を取る。













「レイン・・・・!すまん!」





「これは・・面白い!

冥府の生き物がなぜここに?」





レインの腕を振りほどいたインカが、

興味深そうにレインを見た。






だが、すぐに再び狂気に顔を歪ませて笑う。





「昔なら絶好の研究対象だが・・・、

もはや神の領域に到達できた私に研究など必要ない。

・・・そろそろこの戦いも終わらせてしまおう」





インカはそう言って、腕を空へと掲げ、

暗黒のフォトンの翼が大きく展開された!












「な、なんだ!?」


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凄まじいエネルギーの奔流が大気を埋め尽くし、

インカを中心に渦巻いていく!!






「貴様らを始末したあとはオウトクシティにいる

ガーディアンズの抹殺だ。


最後に見せてやろう・・・これが・・・」





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そう呟くと同時に、

インカの頭上に渦巻いていたフォトンが一気に収縮し、

次元が歪むかのようなエネルギーフィールドが発生した!









「ぅぉおおおあああああ!!」

「きゃぁぁああああ!」

「・・・・・ぐぉああ!」


次の瞬間、

インカの上空から生じた

凄まじい数の隕石がアルト達を襲い・・・


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オウトクシティが赤く光を放った・・・







・・・・・・・






・・・・・





・・・・






????ポイント







(ミ・・ナ・・)






「・・・」

誰かに呼ばれた感覚がして、

ミーナは辺りを見渡した・・・・。



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ここは・・・どこ?









ミーナとホトハの精神が連結した時に

来た世界と同じく、ミーナは何もない世界にいた。













(ミーナ・・・ホトハ・・・)











「・・・ん」

ミーナは眉をひそめ、耳を澄ました。












確かに聞こえた・・。














何もないこの世界で、

たしかに誰かが私を・・いや、私達を呼んだのだ。













いや、聞こえたというのもしっくりこない。


しいて言えば・・・感じたのだ・・・。














誰かが・・・いる。














誰かはわからない。














でも敵意は一切感じない・・・、

それどころか声から安らぎすら感じる・・・。








「ステ・・、いえ、ミーナ」


「・・姉さん・・・」

気付いたらミーナのすぐ横にホトハが来ていた。





なんとなくミーナはホトハの手を握り、

ホトハも軽く握り返してきた。




















「・・私達を・・誰かが呼んでます・・」


「やっぱり・・姉さんも感じるッスよね・・・」










ミーナとホトハは・・・、


全神経を集中し、自分達を呼ぶ声のする方向を探った。














かつて、ミーナとアジムが、


精神世界で闇の中にいるホトハを探した時のように・・・。














(・・ミーナ・・・ホトハ・・・)












だけど・・・・


・・・・わからない・・・











確かに声は感じるのだが、


どこから声が聞こえてくるのかわからない・・・。













まるで・・・


この世界全体から響いてくるようであり・・・、
















自分自身から聞こえてくるようでもある・・・。


















(大きくなったわね・・・・2人とも・・・)




「・・・!」

困っていたミーナとホトハに対し、

今まで2人を呼んでいただけの声が語りに変わった。












その声は・・・


ミーナ、ホトハとそっくりだった。



















驚く2人に、少し間をおいて言葉が続く・・。























(私は・・いつもあなた達を見ていたわ・・・、

ミーナ・・・いい仲間を得たわね。

ホトハ・・心を取り戻せて本当によかった・・・)
















その声からは真実の感情が伝わってきていた。





ミーナとホトハは少し顔を見合わせて、

・・・・ミーナが小さく頷いた。


















「あなたは・・・私達の・・お母さんッスか?」



















(・・・えぇ、そうよ)








ミーナの問いに・・・・、

少し間を置いて、その声はハッキリと答えた。











「・・・・」

「・・・・」

ミーナとホトハは・・、

何も言えずにただお互いの手を強く握り締めた。
















ミーナとホトハの母・・・・。



それは・・・・

インカの狂気の実験の被験者ということだ。





ミーナとホトハは先天的なフォトンの天才を

生み出すために行われた人体実験で生を受けている。







インカは、テクターとして実力の高かった

ニューマンの女性を誘拐し、

同じく強力なテクターであった自分の遺伝子を使い、

妊娠させた。






そして、ミーナとホトハを身篭った状態の

母体に強化処理を施し続け、母体は廃人となったはずだ。



















・・・・・つまり・・・・



















「・・・・」















(・・・・確かにあなた達は

 インカに無理矢理産まされた子よ・・、


 でも・・・過程は関係ないわ・・・)






「・・ぇ」




驚いて顔を上げたミーナとホトハに、


声は続く・・・。












変わらぬ、穏やかで優しい声で・・・・。














(あなた達がどうやって産まれたかは関係ない。

 あなた達が私の子供であることは変わりない・・・、

 私の大切な子供達・・・・)










「お母様・・・」











(そして・・あなた達も気に病むことはないわ。

 あなた達はインカの狂気から産まれたけど、

 人の心を持っている・・。

 ・・・とても・・素晴らしい自慢の娘よ・・・)












いつの間にか泣いていた


ミーナとホトハだったが・・・


初めて感じた母の優しさを受け、


泣きながら微笑んでいた・・・・・。
















(私は・・・、インカに殺されるまで、

 ずっとお腹の中の2人の事を考え続けていた。

 たぶん・・・それがフォトンを通じて、

 あなた達の中に残ったのでしょう・・・・。

 それが今の私。


 私はいつもあなた達の中にいて見守っていたのよ)










「・・・そう・・か」


母の言葉にミーナは納得できた。


声がどこから聞こえてくるのかわからないはずだ。



母さんは自分とホトハのフォトン・・・、

精神の中に溶け合って存在しているのだ。



この精神世界そのものがミーナであり、ホトハであり、

母でもあるのだ。













(ミーナとホトハの精神フォトンを1つに・・・

 人と人の心を共有するなんて、

 ・・あなた達は新たなフォトンの可能性を見出したわ)









「・・・・」










(あなた達は・・・その力を何に使いたいの?)





この時だけは声の感じが違っていた。













しかし、

ミーナとホトハは母の言葉に迷わずに答える。









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「私は・・・みんなのために力を使いたいッス!

私が好きな人・・・

私を好きでいてくれる人のために」





「私は今までお父様に言われるがまま、

自分の力を使い、多くの命を奪ってきました。

でも・・・これからは自分の意思で・・・、

私を救ってくれた人のために使いたい・・・・」






















(・・・・・・・・)



ミーナとホトハの言葉に・・・・、


しばらくの沈黙の後、空間に穏やかな気配が満ち溢れてきた。





















(いい心を持ったわね・・・。

 それじゃぁ・・見せてあげる。今の外の世界を)





その言葉の直後に、周りの空間に異変が起きた。


何もなかった周辺に次々に映像が浮かんでくる。














「ケタっち!」


「あぁ・・なんてこと・・・」



映像には次々と傷つき倒れていく

仲間の様子が浮かび上がっていた。















ケタが・・・



エムが・・・



シーリウが・・・



イーサンが・・・



JGNが・・・



ラドルスが・・・



アルトが・・・



ピオが・・・



リーファが・・・



レインが・・・



アーシュラが・・・




そして・・・




サブとアジムが・・・












そしてその背後で、


邪悪なエネルギーに満ちたインカが


笑っていた・・・・・。























(さぁ・・・起きて・・・。


そして、自分達の望む道を往きなさい・・・。


忘れないで・・・お母さんはいつも・・


あなた達を見守ってるわ・・・)



























・・・・・・






・・・・・






・・・・







惑星ニューデイズ


オウトクシティ 第3シェルター内

怪我人用スペース








「・・お母さん・・・!」


ミーナは・・・目をあけると同時に

叫んでベットから勢いよく起き上がり・・・、


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そのまま、バランス崩して

ベットから豪快に落ちて後頭部と押さえて呻いた。













夢・・・なんかじゃないと確信があった。
















気付かなかっただけで、母さんは

自分とホトハの中に生きている。






そして、今、大切な仲間達が・・・・!













ミーナはベットから起き上がり涙を拭った。



不思議な程、力が漲ってくるのを感じる。






取り込んだフォトンエネルギー結晶体を

インカに奪われた際に、ミーナの生体フォトンは

滅茶苦茶にされていて衰弱してしまったはずだ。





事実、アレから一週間近く、ミーナは昏睡状態だった。





でも、今のミーナにそんな衰弱は見られない。





ただ、休んでいて体が回復したのか、

ホトハと精神を繋いだ影響なのか、

母さんがなにかしてくれたのか・・・、



理由はわからなかったが、

もはやそんなことはどうでもいい。




ミーナはすぐにベットから起き上がり、

軽く地面を蹴って、体を慣らした。













その後ろでホトハも

ベットからゆっくりと起き上がる。









「姉さん!」

「ミーナ・・・」


ミーナがホトハに近寄り、その体を支えながら、
ベットから下ろした。


ホトハは微かによろめいたが、しっかりと立ち上がる。









「姉さん・・・心は大丈夫ッスか?」


「えぇ・・ミーナとアジムさんのおかげで・・

全部思い出したわ・・・。

今まで殺してきた私も全て・・・・」


ホトハはそう呟いて、微かに笑った。

ミーナとアジムの魂の説得により、
ホトハの精神は暗黒の闇から救出された。





しかし、実際に起き上がって話すのは、

アレ以降初めてである。



まぁ、特に問題はないようだ。











「姉さん・・・インカと決着をつけるスよ」


ミーナが真っ直ぐホトハの顔をみつめながら

そう言って、ホトハも強く頷いた。





「えぇ・・・。

私達の手で・・・お父様を止めましょう」










「っと・・その前に・・」



2人で決意した所でミーナが

自分のベットの近くにいってそばにあった

荷物をあさり始めた。






「いくらなんでもこの格好じゃ戦えないッスよね〜。

私のナノトランサーあるかなぁ・・」

意識不明で入院していたミーナとホトハなので、

今の服装は入院患者用の・・・まぁ、パジャマ

みたいなものだ。





この格好じゃ、ちょっと戦いにくい・・・。











「あ。あったッス!よかったぁ〜」

ミーナが近くにおかれていた入院患者の私物の山の

中から自分のナノトランサーをみつけて、

ホっと息を吐き出した。



これで、装備、アイテム、服を転送してもらえる。




ナノトランサーを装備しているミーナの後ろに

とことことホトハが歩いてくる。



「ミーナ。

・・私にもなにか服貸してくれないかしら」



「モチのロンっす。

えっと・・シー姉にもらった服でいいスか。

ちょっちヒラヒラしてるッスけど」



「えぇ・・。ありがとう」



ミーナは手にしたフォマールセットを

ホトハに手渡した。






そして、自分も服を取り出し、

感慨深げにそれを見つめる・・・・・。

いつも愛用しているボアボアベストではない。








「私は・・・コレを着るッス・・・・。

恥ずかしくて今まで着れなかったけど・・・」



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ミーナはそう呟いて・・・、

少し照れながら顔をにやけさせた・・・。















・・・・・・









・・・・・









・・・・











惑星ニューデイズ


オウトクシティ


第3シャルター内通路






「・・はぁ・・はぁ・・」

アジムは壁にもたれかかり、

ゆっくりと息を吐き出した。

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集中治療室からでたばかりの重体の身で

限界を超えてテクニックを使っていたのだ。




もはや動くこともままならない。










「アーシュラ・・頑張って・・」

アジムはそう呟いて、その場に座り込んだ。












通路に遮蔽物を探しにいっていたのだが、

同じく後退してきたサブから

スギヤン達を含むガーディアンズの援軍が

オウトクシティにきた事を知った。



アジムとサブは素直に戦場を仲間に預け後退したが、

念のためにアジムはアーシュラに

いつでも通路にバリケードを作れるように、

準備をさせていたのだ。





アジムも万一スギヤン達が通路内に撤退してきた時のために、

ここで待機しているのだが・・・、

正直、熱にうなされて意識が朦朧とする。





汗と戦闘でボロボロになった包帯を外し、

アジムは浅く深呼吸をして、少しでも体力を

回復させようと努めていた・・・。












そのとき、


通路の奥の方から、1人の女性が歩いてきた。












「・・ぇ」

アジムは思わずそう呟いた。

高熱にうかされているから、

それゆえに見ている幻覚だと最初は思った・・・。










しかし、その人はゆっくりと・・・

だが、たしかにアジムの方へと近寄ってくる・・・。


















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「アジムさんですね・・・」



「・・・ホトハ・・さん?」




ホトハが現実にそこいるとわかって、

壁に手をつきながらアジムはなんとか立ち上がった。







「ホトハ・・さん。

今、外は危ないんだ・・・中で待ってて」








「・・・その体で・・・戦ってたのですか」







「・・・。

うん。流石にちょっと休んでたけどね・・・」










アジムはそう言って少し無理をして笑った。



もっとも盲目で、さらにフォトンの様子で状況を把握する

ホトハに対してそんなものは意味がない。



ホトハにはわかっていた。



アジムが・・どれほど無理をしているのか・・・。
























「・・・」

ホトハを前にして、

アジムはなんとなくばつが悪そうに頬をかいた。


ホトハは目が見えないので、
当然といえば当然だが、常に目を閉じている。

さらにあまり感情を出さないため、
顔から感情を読み取りにくいのだ。





アジムはなりゆきとはいえ、

ホトハの心の内面を覗いている・・・。






言い方を変えれば、ホトハのプライバシーに

勝手に触れたようなものだ。




・・ホトハの辛い過去に・・・・。























(ホトハさん・・もしかして、怒ってはないよね・・)

アジムはやや心配になりながら、

ホトハの方を見ている・・・。





















すると・・・、

ホトハが静かに、フォトンの翼を展開した。

























「レスタ・・します」


「・・ぇ、あぁ・・うん・・」


・・・アジムは

ホトハの言葉を理解した瞬間、大きく息を吐き出した。





(レスタか・・ビックリした・・)





'大丈夫'だとは思っていても、

自分が殺されかけたホトハの戦闘態勢を前にして、

瞬間的に身が強張ってしまったらしい。








ホトハのフォトンの翼が煌き、

両手に淡い緑色の光がともる。





その手をそのままアジムの顔に当て、

優しい光がアジムの全身を包み込んでいった。



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全身から痛みが消え、

苦しかった呼吸も楽になり、

アジムはゆっくりと大きく息を吸い込んだ・・。












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「ぁわわあああ」

「・・・」

突然の事にアジムが目を丸くして、

顔を真っ赤にしたまま尻餅をついた。






その前でホトハがクスリと笑って、

帽子を手にとり、アジムの方に向き直る。









「あなたとミーナのおかげで私は・・・

心を取り戻せました・・・」





「ホトハさん・・・」






「私とミーナはお父様を止めに行きます・・・。

あなたの勇気・・・私に少しわけてください」





ホトハはそういうと、アジムの帽子を

自分の頭にちょこんと乗せて、穏やかに微笑んだ。



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・・それは・・・。


アジムが見たいと思っていた、


ホトハの本当の笑顔だった・・・。














「ホトハさん・・・お父さん・・

インカと決着って・・」



アジムは自分の横を通り、

シャルターの出口に向かうホトハを追いかけようと、

立ち上がろうとした。




しかし、体が全く動かない!










「な、なんだ!?

さっきより随分体は楽になったのに・・・!」



焦るアジムに、ホトハが振り返った。





「あなたが無茶すると困るから・・・・、

しばらくそこで休んでください」




「・・これ・・ホトハさんがしてるの!?」

テクニックの中には他人のフォトンに作用して、

攻撃力や命中率を低下させたり、

また、向上させたりするものもある。




だが、ニューマンのテクターであるアジムの

フォトンを完全に作用して、身動きできなくさせるなんて、

そんな事が可能なのか?












驚愕の表情を浮かべているアジムに、

ホトハは小指を静かに立てた。


「お父様と決着をつけたら・・・、

あのお店でまたお茶をしましょう・・・。


だから、今はそこでゆっくりと休んでてください」





「ホトハさん・・」





動けなくなったアジムが見送るなか、

ホトハはシェルターの出口の方へと歩いて行って・・・、

見えなくなった。





通路に残されたアジムは小さく息をついて、

天井を見上げていた・・・。










・・・・・






・・・・





・・・







惑星ニューデイズ


オウトクシティ


怪我人用スペース





アジムがホトハと会ったちょっと前・・。




先に着替え終わったホトハが

でていった部屋の中で、ミーナは悪戦苦闘していた。




「まぁったく、こういう服はなんでこう

着るのがめんどいんスかね・・・」



そうボヤきながら、なんとか服を身にまとっていく。

















着替えながら、

ミーナはふと今までの事を思い返していた。





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偶然出くわしたケタから

フォトンエネルギー結晶体を受け取ったのが

始まりだった・・・・。





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それが、実の父親の狂気の実験であることが

わかり・・・・。









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自分もまた、実験体だった。

そして・・・双子の姉がいた事・・・・。











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父親であるインカ・レーテルの

狂気から始まった今回の一連の事件・・・。










それも・・・・



これで・・・終わらせる・・・・・。































以前、サブから

ガーディアンズ新人研修終了祝いにと

もらった服、[セレブドレス]を身にまとい・・・、


haha24.jpg


ミーナはその目に強い決意を宿らせていた。




               第47章「フォトンの天使」へ続く

******************************

今回のまとめ!

・DF団壊滅的ダメージ
 (全員戦闘不能?)

・ミーナとホトハの母親は娘を愛していた。
 娘を思う心が精神フォトンとしてミーナとホトハに受け継がれ、
 残留思念として存在している

・ミーナ、ホトハ、起きた。
 インカと決着をつけるために準備中

・アジム、ホトハとはじめてぇのぉ〜ちゅぅう〜


****************************




アジムてめぇ、このやろう!

描いてる俺が恥ずかしかったじゃねぇか!!




いやぁ、キスシーンなんて初めて描いたよ(^^;

エロ本で参考になる構図探したけど、
エロ本て結構普通のキスシーンないのな。

仕方ないけ、感覚だけで描いた・・・。




まぁ、長かったホトハフラグもこれへの繋ぎだったのさ!

結構早い段階からアジムを恥ずかしがらせる
ホトハが普通の娘になっていく描写は入れる予定だったんだわ!

はっは、いや、本当長かった(−−:

そして、軽く後悔。ケツがかいくなったんだよ!描きながら!!


えぇい。




んで、ミーナとホトハの最終決戦の衣装ですな。

ミーナはセレブドレス、
ホトハはフォマールスーツ(アジム帽付き)です。



以前、アジとリュウキバに、

「ミーナの最終決戦用の服想像つく?」

てためしに聞いてみたら、

「「セレブドレスじゃねぇ?」」て、即答された!!


あ、安直過ぎたか!!!






そして、後半あんな感じになるんで、

前半はDF団とブルー人に頑張ってもらいました♪


こっちは後悔してない。






んで、こういう描写初めてなんだけど、
どうだった?(・ω・)

やらしさを感じないチューて難しくてさ・・・。



***************************


んで、PSUプレイ日記


平日はマイルムの風呂につかって、

ひたすらアジとチャット!!




つっても、40分くらいしか時間ないんだけどね(^^;


はやく、休日にならないかな。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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ただ、好きなキャラ、出番を増やして欲しいキャラに
投票するだけですw

それ以外は特に制限ありません。

宜しくお願いしますにゃー

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この記事へのコメント
ども、へっぽこ剣士ですノ

友人の絵描きも初めてキスシーンを描いた時はなんか、体中が
なんかくすぐったくて転げ回ったと聞きましたね・・・

にしてもまぁ、なんですか・・・そろそろオチに使われるんじゃない
かと思ってましたよ(苦笑
とはいえ・・・昔あこがれたあの技(?)出した後なので本望!!

それと、帽子付笑顔のホトハ、蝶サイコ〜!!っす(ビシッ

さて、最後に2つほど突っ込みを
1.参考文献がなんか間違っていうような気が・・・
2.「アレ」って冥府の生き物なんすか?

ではでは〜
Posted by ラドルス at 2008年02月14日 02:57
描いてる本人も相当こっぱずかしい思いだったのでしょうけど、見てるこっちもこっぱずかしかったですよ[゚Д゚]

アバ○○○○ッシュ・・・・うわぁ懐かしす(´ω`)
ラドさんが俺みたいな扱いになってたような・・・・それにレインさんが冥府のって・・・・つまり彼女も一度死んだ存在ってことでしょうか?(ハッ!背後から絶対零度の視線が・・・・・)

フォマールドレス&セレブドレス、ナイスドレスシスターズです!眼福w
サブの人がビキニパンツはいた時と同じ状況ですね(゚∀゚)

そして今頃海底では俺に噛み付いたせいでTウイルスに感染したサメがネプチューン化して(以下検閲により削除)
Posted by ネメシス at 2008年02月14日 06:33
おおおおお〜、
カップル成立か!ヒューヒュー♪って古典的なちゃかしはしない。

キスシーンがでた瞬間 ニヤリとしたじゃーアーリマセンカ〜
ってかエロ本から探すのは ちょっと、ネェ。ないでしょ ってか ナイデショ ッハ
手近な少女マンガを取ればいいやん もしくわ You Tube で[キスシーン]を検索したりで とかニャ〜

さてはて トーゥアー!
2/14ですね
恋花
  開き
    色めく甘い日、
      雪溶けのような愛が生まれる。
Posted by ZEX at 2008年02月14日 11:33
この手のは、ほんと恥ずかしいです。
物書きの端くれとして、よくわかります。文章だけでもアレなのに…漫画となると――

そしてホトハの笑顔素敵過ぎるwww

…でも妙なフラグは立ってないよね(ぇ
Posted by えむ at 2008年02月14日 13:28
アイヤー、トウトウチューシチャッタアルネー(゜∀゜ )ニヤニヤ
きっとエピローグではさらにヒートアップしたラブラブぶりを発揮しt・・・ゲフゲフ
コメが被るようですが、ホトハの笑顔が素敵すぎまするw
アジムさんうらやまし過ぎるぞな!w

そういやレインさんの腕、心持ち伸びてたような気が・・・
これもバイオ化した副作用なのでしょうか(ぉ

アルトさんのチュウエイジ、アレは某戦争男のスク○ュードラ○バーと言うのでは?(マテ

インカがメテオを使うとは・・・
次回でDFみたいな化け物になりそうですなぁ;;
Posted by クレスト at 2008年02月14日 14:22
初めまして、前々よりこそりと読ませて頂いております…何と言いますか絵も文も
最高に面白いですね(褒め言葉?)
ブルーの人さんのコルトバズーカの様に
+10に出来ればうちのコルトバズーカも
あぁなりますか!?
それでは失礼します
Posted by E2のキャスト at 2008年02月14日 16:26
くっ…2月14日に見せ付けてくれる…。
戦闘シーンよりも恋愛シーンに集中してしまったよw
>DF団
あばんじゃなくてあばそなのね。
後ろの某家庭教師のうさんくさいこと…w
レインさんの腕がすごい伸びてるような気が…。
すっかり人間離れしてしまいましたな。
>アジム&ホトハ
カップル成立おめでとう。
キスシーン、そしてデートの約束とこれはもう成立だろうw
ホトハの笑顔がすっごいかわいいのな。
これは人気投票で上位行きそうな気がする。
アジムの夜道が心配である…w

あと2、3話で終わりかな?
楽しみにしてますよん。
Posted by 龍牙 at 2008年02月14日 18:32
PSUはすっかり遊んでいませんが、ケタさんとことかはゃっかりチェックしてますv

キスシーンお疲れ様でした^^
全然いやらしさなんてなく、素敵なシーンでした。
ホトハに今回は座を奪われてる感じですがミーナの決意の表情も大好きです。
願わくばお父さんも改心してくれないかなーと思いつつ(笑)

無理せずがんばってください♪
Posted by おる@お久しぶりです。 at 2008年02月14日 19:21
お久しぶりにコメントを。
PSUはすっかり遊んでいませんが、ケタさんとことかはゃっかりチェックしてますv

キスシーンお疲れ様でした^^
全然いやらしさなんてなく、素敵なシーンでした。
ホトハに今回は座を奪われてる感じですがミーナの決意の表情も大好きです。
願わくばお父さんも改心してくれないかなーと思いつつ(笑)

無理せずがんばってください♪
Posted by おる at 2008年02月14日 19:22
久しぶりにコメントして二重投稿失礼しました...orz
お手数ですが二個目削除でお願いします〜(><)
(このコメントも削除後は削除で構いません^^; すいません)
Posted by おる at 2008年02月14日 19:24
 やー、DF団の二人の迷コンビぷりはかなり笑わせてもらいました〜。
 そして、腕がのびーる「冥府の生物」www
 DF団は真剣に戦ってても笑いが絶えませんねw

 さておき、エロ本にキスシーン求める時点で・・・。まぁ、探せばありますけどね、そーゆーの。

 まぁ、初めてそーゆーのを描くとなると、やはり恥ずかしいですよねぇwきっと、数こなせば慣れますよ、多分w
Posted by TypeM μ at 2008年02月14日 19:34
いつもの3倍大切なものを失うなんて・・・もう、戻ってこれなくなるぞ!
DF団とスギヤンチームはネタが散りばめられてて最高ですね!

キャーアジムウラヤマシーコノコノー(゚∀゚)
遂にフラグを消化したアジムとホトハですが、ホトハの笑顔が最後への伏線に思える。

とりあえず、龍牙はパンツ(この際フンドシも可)を履こうよw
Posted by ソード at 2008年02月14日 21:33
これは・・・なかなかイイ青春の一ページ
アジム君、ぷしゅうううがなかなかいい感じです!

サブとミーナ出陣のシーンに期待!

だけど・・
キスシーンをエロ本に求めちゃダメですって!
ディープインパクト(?)になりますよ!
もうそりゃぁ無敗神話で凱旋門賞に行くぐらい(マテ

っと久しぶりに小説にコメントしつつ
ちょっと(?)暴走な私でございました。
Posted by とるおるぜろ at 2008年02月14日 22:06
ドル○ーラを出したあたりからなんとなく出そうな気がしてたんだ。
てか丁度ワイド版で発行されてるからネタがよく分かるwww
剣が砕けたのはきっと龍闘○に耐えられなかっただけで
オリ○ルコンの剣を使えば(ry

アルト…決れば最高にかっこよかったよ
アルト…おいしいなぁ…アンタ…

レインについて何か行ってる方々へ「くるーきっと…アッー!」

バレンタインデーにキスシーンってねらったの?ねらったよね?www
あれ?今日バレンタインデーでよかったよね?誰もチョコをくれな(ry

追伸:長くなってしまった。ところでコルトバタンク実装マダー?
    あとマガシウィングもー
Posted by メタル茸sp at 2008年02月14日 22:45
うわはぁぁぁこっちまでユデダコ必死のキスシーンごっちゃんですっ!!(親指グッ)
ついに伏線ものこりわずか?というか、エロ本から純真なキスシーンのモデルを探すのは止めましょう。(笑)
せっかくのシーンが(気分的に)台無しになる可能性が大です^^;!
個人的にアジムさんの満身創痍の表情とホトハちゃんの笑顔が最高でした★
DF団の方面についてはもうつっこみどころが満載過ぎてつっこみきれませんw
Posted by 雪夜・ミヤシロ at 2008年02月15日 09:19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

両手爪装備した方がいいですか?


ホトハにスケドフラグが立ってたらどうしようと変な心配をしてしまいました。
そんなことはないですよね?よね?


せっかくバレンタインだからーと意気込んで部屋に行ったのに鍵がorz
おかげで代わりにアジムさんがギセ・・・イヤナンデモナイ。
Posted by レイン at 2008年02月15日 10:42
なんですかそこの帽子被った少年、モテない男子へのあてつけですか!?それも2月14日なんて!!!
ふざけんな、二人で幸せにならなかったら祟るぞ!!!!

とりあえずケタたちはそんな二人とは正反対ですね。
ああ、アルトさんがしっかりと決めていればここまで酷くならなかったのかもしれないのに!
いや、ある意味で決めてくれなくて良かったかもしれないけど!
Posted by ガルバ at 2008年02月15日 18:55
無理してチュウエイジトツシンなんて使うから・・・
こんな面白い事になったじゃないかwww
アバソさんの後だから破壊力二倍だわw
あーもう腹筋が・・・
誤爆した後にちょっと待ってくれるインカは
意外と空気読んでくれる人なんだなぁと思いました。
メテオで散るのが実にDF団らしいというかなんというか。

あーチュッチュしちゃったなぁオイ。
戦場ラヴはホントいいもんですねぇ〜。
アジムさんの感想がスゲー気になるなぁ・・・w


しかしエロ本参考にして描いてたらどうなってただろう(ゴクリ
Posted by アルト at 2008年02月16日 02:56
いやぁ〜・・。

やはり今回のメインはキスシーンになるのかな。
マジでこっぱずかしかったで。
でも、意外にコメみるかぎり評価悪くないっぽくて
一安心だわ(・ω・
いやね、俺んチに普通のキスシーンでるような
漫画なくってさ〜・・・。
エロ本しか思い当たらなかったw
ディープしかでてこなかったが。

アジム、ホトハフラグは一応回収?
そういや、これUPしたのバレンタインデーって
マジで狙ってねぇぞww
偶然だ!


あ。ラドルスが使ってるのは、
「あばそすとらっしゅ」ねw
ん?アバン?誰だねそいつは。
やっぱ、俺くらいの年代だと、この技は
はずせないだろう!
・・・ん?だからアバンて誰かね?

レインは・・・、
まぁ、インカがそう言ってるし、
そうなんじゃねぇ?(投げやり
(´ω`)
腕も伸びるし、増えるし(!?


つかね!
最終決戦で格好いいこというと、
全て死亡フラグにならねぇか!?

Posted by ケタ at 2008年02月17日 20:20
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