2007年11月24日

第38章「ミーナ救出・・」

今回も小説ね。
これが一応メインストーリーなんだけどw
記事後半にまとめがあるので、小説嫌いな人は
そこを読んでくださいw

****************************

ミーナの体内にある
フォトンエネルギー結晶体を狙い、
インカ・レーテルは、ミーナをさらってしまう。

ケタ達PTはミーナ奪還と、
インカの野望を阻止するために、
インカの基地へと乗り込み、
サブは鋼鉄のゴッツォを、
ケタ達は無限のレギオンを撃破するものの、
その間にインカはミーナからエネルギーを
奪い取り、全ての部下を切り捨て逃亡してしまう。

そして、用済みとなったミーナは・・・


38tai.jpg

惑星ニューデイズ

旧レリクス施設内 インカ秘密基地




「・・・・ぬぅ・・」
サブがうめき声をあげながら、
大きな体を起こした。


「・・わしとしたことが・・」
ゴッツォとの戦闘のダメージは思ったよりも
大きかったらしく、
からくも勝利したサブはその場で気絶してしまったのだ。


まぁ、となりにはゴッツォが白目をむいて
倒れているし、
それほど時間はたってなさそうだ。


せいぜい10分といった所だろう。




「ミーナは・・この先か・・」
サブはふらつきながらも、なんとか立ち上がり、
よろよろと歩き始め・・・、
振り返り、ゴッツォの手足を縛り上げた。


前回はケタがインカと戦っていたときに、
ゴッツォに邪魔されたため、
念には念をいれて・・・である。




「よし、急がねば・・・!」

サブは頭を振って、通路の奥へと急いだ。

この先にインカが待ち構えていれば、
すでに満身創痍のサブには勝ち目はない。




だが、そんなことは関係なかった。




インカが待ち構えていれば、

ミーナを連れて逃げる!


とにかくとらわれたミーナに会わない限り、
話は進まないのだ。





・・・・・




・・・・




・・・




旧レリクス施設 インカ秘密基地

最深部


suijaku1.jpg

「・・・・・」
ミーナはカプセルの中で、
うっすらと目を開けた・・・。


体は鉛のように重く、
頭はもやがかかったようにハッキリしない。


インカが自分に何をしたのかはわかっていた。


2ヶ月前、
ケタがインカの研究所から奪ったフォトンエネルギーの結晶体

それは、数百人単位のニューマンから
採取した精神フォトンエネルギーを特殊な技法で
結晶化させたもので、
これをミーナが体内に取り込んでしまっていたのだ。


そして・・・そのエネルギー結晶体を、
インカにより奪い取られた・・・。


おそらく、ミーナ本来のエネルギーと一緒に・・。




ミーナは、なんとかしてカプセルの中から
脱出しようとしたが、
中から開ける構造になっていないのか、
開け方がわからない。


しかも、体はまるで自分の体じゃないかのように、
思うように動かない・・・。




ミーナはすぐに諦めて、手を下げた。








・・・その時・・。






「ミーナ!どこだぁ!」

野太い声が、カプセルの中にまで届いた。
そして部屋の中に、サブが駆け込んでくる!


「・・教官・・」
ミーナがカプセル内で、なんとか手を上げた。
・・・ミーナに気付いたのか、すぐさま駆け寄ってくる。


「ミーナ!今助けるぞ・・!」

ミーナが入ったカプセルの横で、
サブがズラリと並んだスイッチを一瞥し、顔をしかめた。

ミーナの入っているカプセルは
明らかに普通のベットではない。
下手に触って、なにかの装置が作動しては困る。




だが、サブが考え込んだのは一瞬だった。




「ぬぅぁあああ!」

グローブの様な手がカプセルの蓋を掴んだ。
小さな火花とともに、カプセルの蓋が剥ぎ取られ、
ミーナの体があらわになる。



急いでサブがミーナの顔を覗き込む。

suijaku2.jpg

ミーナの顔にはまったく生気がなく、
呼吸も浅く、弱い。




「ミーナ!大丈夫か!?」

「・・あんまり・・ス」

ミーナがサブに反応し、少しだけ口を歪めた。
微笑んだつもりなのだろうが、
ミーナを見慣れているサブからはそうは見えなかった。



「教官・・服ないスか?」
「・・あ、あぁ・・ちょっと待ってろ」
言われてはじめてミーナが裸であることに
気がついた。
急いで、カプセルの近くに散乱しているミーナの服を
かき集めて持ってくる。


ミーナがサブが持ってきてくれた服を着ようとしたが、
力が入らないのか、なかなか着ることができない。


仕方なくサブがミーナの体を支えながら、
ミーナに服を着せる。
かなりぐしゃぐしゃになってしまったが、
なんとかミーナが服を身に着けた。


ミーナ愛用の髪飾りもあったのだが、
自分の髪すらないサブにはとても髪を結えない。


仕方なく、ポケットに髪飾りを突っ込んだ。





「教官・・助けにきてくれたんスね・・」

「あぁ。ガキ共も来ているはず・・ぬっ!

サブがミーナの体を持ち上げようとして、
顔を歪め、呻いた。

体重が50kgに満たないミーナなんて、
サブからしてみれば重いうちに入らない。

だが・・・、
ミーナを確保して落ち着いたのか
いまさらながら全身に痛みが戻ってきていた。

先ほどもいったが、
ゴッツォとの死闘のダメージは凄まじかった。
全身打撲に加え、折れた骨が軋み、
流石のサブの額にも脂汗が流れる・・・・。




その様子にミーナが表情を曇らせた。




「教官・・怪我してるんスね」

ミーナがサブの方へ手をかざし、
レスタで応急手当をしようとした・・・・が、
何も起こらなかった。

ミーナが力なく手を下へ下ろす。

「なんか・・テクニックができないス・・」

「たわけ。わしは・・なんともないっ!」
サブが歯を食いしばり、ミーナの体を持ち上げた!





サブは、今のミーナの様子で、

何があったのかを悟った。







おそらくミーナは、
エネルギー結晶体と共に、
全てのエネルギーをインカに奪われている・・・・。



もう、テクニックもできまい、



ひょっとすると・・・命にも関わるかも知れない。






「教官・・・無理しないで・・」

「やかましいっ!

貴様は自分の心配をしておれっ!!」


サブの心配ばかりするミーナに向かって
サブは思わずそう叫んだ。

ミーナがやや諦めにも似た笑みを浮かべる。



「私・・もう駄目なんスかね・・」

「・・・!」

ミーナの言葉にサブは立ち止まった。

「・・教官・・」

「・・・駄目なんて言うな!
まだまだしたいことがあるだろう」

「・・・・」

「ほれ、あの・・よくわからん写真のシールとか・・、
わしも付き合ってやるから。
・・・だから、早く良くなるんじゃ・・」

「・・・うん」

suijaku3.jpg

サブの不器用な励ましに、ミーナは小さく頷いた。
そして、サブの胸板に頭を預け目を閉じる。


かなり衰弱が激しい・・・。


ダメージによる衰弱ではないため、
サブにはミーナの状態がよくわからないが、
かなりまずい状況なのは感じていた。








そのとき・・・








部屋の扉が大きく開けられた!


サブがミーナをかばうようにして、
そちらへ注意を向ける!



「サブ!!無事だったか!?」

suijaku4.jpg

部屋に駆け込んできたのは、
ケタとシリア、イーサン・ウェーバーだった。
レギオンを撃破した3人は、
サブと同じく基地の最深部へと向かっていたのだ。



駆け寄ってくる3人に、サブは息をついた。
そして、顎で腕の中のミーナを指す。

ミーナの様子を見て、3人が息を飲んだ。
サブが、簡単に事情を説明し、
3人の表情が曇る。




つまり、
インカは目的を達成してしまっているのだ。




「インカ・レーテルはどこにいるんだろう?
ここにいないとなると・・・」

イーサンがそう呟いて、部屋を見渡した。
(ミーナの心配をしろ)と、サブが軽く睨むが、
冷静に考えると、
今はインカに注意を向けるべきである。

エネルギーを取り込んだと思われるインカが
突然襲い掛かってきたら、非常に危険である。




「インカは・・もういないッス」
ふと、ミーナが目を閉じたままそう呟いた。

「・・ミーナ、それは?」

「あっちから、出て行ったッスよ・・」
そう言って力なく、奥にあった棚を指差した。
すぐにイーサンが棚を調べると、
棚が横にスライドして、小さな隠し扉が現れる。


「目標達成してしまえば、部下すら切捨てか!
ここまで外道だと清々しいわな」
言葉とは裏腹に顔を歪めたケタが
そう言い放った。


イーサンは扉の先を軽く調べながら首を振る。

「これは・・おそらく地上に直結してるな。
悪いが、俺はインカを追う・・・」

「・・・あぁ、追いついたらフルボッコにしてやって」
ケタが軽く手を上げて、イーサンも手をあげる。
そして、すぐ扉の向こうへと消えていった。


そもそもイーサンの狙いはインカである。
ケタ達がミーナを救出するために
インカのところへ向かったので、
目的が同じということで行動を共にしたのであって、
仲間になったわけではない。

イーサンが別行動をとるのを止める理由もなかった。




「とにかくミーナを病院へ・・」
イーサンがいなくなり、
3人はミーナを囲んでそう呟いた。

インカが通った地上へと直結していると思われる
隠し通路を通れば、早く地上へ出れそうだが、
通ったあとに罠を仕掛けられていたり、
道を塞がれている可能性もある。


イーサンは通っていったが、
ケタ達は通らないほうがいいだろう。


やはり、来た道を戻るのが一番だ。




そう結論をだして、
3人が歩き出そうとした時、

「・・・まって・・」

ミーナが消え入りそうな声でそう言った。
3人が足を止めて、ミーナの方へ向き直る。



「こっちの方へ・・、行って欲しいス」

「・・・?」

ミーナが指差した方向は、
サブやケタ達が来た方向ではあるが、
ややズレている気がする。


「こっちに何かあるのか??」
ケタがそう言って、ドアから外の通路を覗いた。
ケタ達が来た道とは他に、
いくつかの通路が繋がっている。

この通路の1つが、おそらくサブが通ってきた
道と思われるが・・・?



「この方向に・・姉さんがいるッス・・」

「「「・・え」」」

ミーナの言葉に3人は目を見開いた。

「感じるんスよ・・。
この方向で姉さんが・・・誰かと戦ってた・・」

「わかるのか!?」

ミーナはそう聞かれ、小さく頷いた。
エネルギーを奪わはしたが、
ミーナは感応力までは失っていなかった。


いや、むしろエネルギーを失ったからこそ、
逆にミーナの感応力は研ぎ澄まされていた。


まるで、ホトハのように、
周囲のフォトンを感じ取ることが
できるようになっていたのだ。







その時、ケタがはっと顔を上げた。








「おい・・アジムはどうした・・?」


「お前らこそ、小僧と一緒ではなかったのか!?」



ケタとサブが顔を見合わせた!

オウトクシティにいたのは、
ケタ、シリア、サブ、アジム、アーシュラの5人。

ケタは、サブとアジムが一緒にいると思い、
サブの方はケタと一緒に行動していると思っていた。



「ミーナ!ホトハが戦ってたって・・・、
まさか・・・!」

「・・・たぶん」

ケタの問いにミーナはそう答え、
ケタの顔色が変わった。



あの馬鹿・・・まさかたった2人でホトハと!?



「俺はアジムを拾ってくる!

サブはミーナを地上へ連れて行ってくれ・・・!」




「うむ!」



「・・・駄目・・ス」



「駄目らしい!」

suijaku5.jpg

駆けだしたケタだったが、
ミーナが否定したと同時にサブがケタの腕を掴み、
そのまま後方へ引っ張り戻された。

ケタが引っ張られた腕を押さえて、
涙目で悶絶する。


「ってぇ〜。なぁ〜にするんだぁ・・・」

「私も姉さんの所に行くッス・・・。
連れて行って・・お願い・・・」

「な・・・」


ミーナはそう言ってケタの服の袖を
掴んだ・・・。

弱々しく、振りほどくのは簡単だ。

だが、ケタはなぜかそれができなかった・・・。



酷く衰弱したミーナからとは思えないほどの
決意を感じていたのだ。



「・・・お願い・・・・」

「・・・」

suijaku6.jpg

もはや、ケタにもサブにも止めることはできなかった。




まるで・・・・



それがミーナの最後の願いのように



感じられたのだ・・・・。






                第39章「天使の過去」へ続く

*******************************

今回のまとめ!

・サブはミーナを救出。

・やはりミーナの衰弱は深刻。
 テクニックも使えないくらいフォトンを失っている。

・ケタ、シリアもサブと合流。

・イーサンは逃げたインカを追っていった。

・ミーナはエネルギーをうしなったかわりに
 感応力が限界まで研ぎ澄まされている。

・ケタ、シリア、サブは衰弱したミーナの頼みで、
 ホトハの元へ向かうことを決意する。

*******************************

はっはぁー!

今回は短いし、戦闘もなかったな(^^;

あんま見せ場なかったんで、
面白くないと感じてしまってたらすまそw

まぁ、「天使の過去」も前編後編になるとは思うけど、
この話で、ホトハの全ての謎が判明する予定です。

ホトハは、
・なぜ、1年前に記憶を失っているのか?
・なぜ、盲目的にインカに従うのか?
・なぜ、自分の感情というものがないのか?
・なぜ、アジムに触れられたとき、おかしくなったのか?

このへんですなw


しかし、真面目な話が続いてるけど、
大丈夫ですかぃ!?

まぁ、ギャグはオマケ漫画とか、
そういうので、補充していきますので、
もちっと付き合ってくれ!!
この記事へのコメント
こんばんは(゚∀゚)ノ
毎回こっそりと読ませてもらっている
通りすがりのものです。
佳境に入ってきましたね!
もうドキドキが止まりません(*´∀`*)
これからどうなって行くのか…
展開が読めない(゚д゚;)
次回も楽しみにしてま〜す♪
Posted by リーファ at 2007年11月24日 03:04
●朝っぱらから目から水芸披露しました(T口T。) ←入りスギ


シールっぽいモノに付き合ってくれるサブの人が(*´ワ`*)=v
ワイルドな空け方もらしくてこれはごちそうですねみたいな。
そして「第38章」の文字に軽く震えました。スゴイです。o(^▽^)o
たまに読み返したりするとあっという間に数時間すぎますもんね〜。 (・ω・)オドロキ

でもって、こないだのvsアジムさんの章は後半が大変ツボりました。
ああいう展開大好きです〜。
これからラブロマンスに移行してくれたらいいなとか思いました(≧▽≦)。 笑


●連休間に新しいミッションも堪能でけるといいですね♪
いろいろおいしいし楽しいですょ(^-^)
Posted by すぎやん at 2007年11月24日 07:25
ミーナ救出。でもすげーやばそうなんですが(汗
しかしサブ…最初の店荒らししてた頃とは、もう別人と言うかなんと言うか。評価あがりまくりです。人は見かけに寄らないとは、まさにこのことw

いずれにしても、もう先行きが気になって気になって…。
早く続きをー(マテ
Posted by えむ at 2007年11月24日 12:26
不覚にも腕を引っ張られた絵で大爆笑してしまった・・・

うるうる来てる所に笑を持ってくるとは・・・やるな!!www

ところで・・・最初のほうの
ゴッツォが待ち構えていれば、
ミーナを連れて逃げる!
って所はインカじゃね?w
見間違いとかだったらスンマセン
Posted by メタル茸sp at 2007年11月24日 13:53
サブ…イカス!!
Posted by コノエ at 2007年11月25日 16:47
・・・・ちょっとだけ、マジでほんのちょびっとだけ、ウッってきた。
口からリバースじゃないかんな
もっと上のほうだ 

最近 涙腺もろいのかなぁ、むぅ
Posted by ZEX at 2007年11月25日 18:19
>リーファさん
こっそりじゃなくて、
堂々とみてくだせぇ!
冗談w読んでくれてありがとうね(^^
伏線はりながらも、なるべくありきたりな
方向にいかないように考えてるつもりス。
・・大道多いけど。

>すぎやんさん
あっはっはw
よ〜し、これからもっと表現頑張って、
顔からいろんな汁出させるぞぉw
いやぁ、結構増えましたねぇ、章。
自分でもよくこんなん描いたなぁ〜て・・。
3鬼神との戦いは3つとも違うジャンルで
いきたかったので、
アジム戦はあーなりました!
ラブは・・・苦手だけど頑張る(゚д゚;)

>えむっち
おう!やばいぜミーナ!!
もう、月末前の俺なみ!!
たしかにサブは1部の原型ないなぁ(・ω・;
まぁ、昔からめんどうみのいいやつの
片鱗はあったが・・・。
続きすぐ描くからまっとってw

>メタル茸sp さん
「腕ビィン!」は、
このへんで少し笑いいれとかないとやばいかな、と、
妙な危機感を感じて入れました(−−;
あと・・・。
うん、ミスだね。
「インカが待ち構えて」が正解!!

>コノエさん
でしょ!!

>ZEXさん
妊娠3ヶ月目!?
すっぱいものいる?(・ω・
感情移入してくれてありがとう!
Posted by ケタ at 2007年11月26日 00:51
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