2007年11月11日

第36章「アジムの戦い」前編

今回は小説です。
小説嫌いな人は記事後半にある「まとめ」をみて、
内容把握してくださいなw

*************************


インカ・レーテルにさらわれたミーナを救出するため、
インカの秘密基地へと乗り込んだケタ達。

最深部に捕らえられているミーナのために、

サブはゴッツォを、
ケタ達はレギオンを撃破し、先へ進んでいた。


そして、精霊のホトハは・・・

36tai.jpg



惑星ニューデイズ

旧レリクス施設内 秘密基地





インカ・レーテルの部下の3鬼神で
唯一残っている、最強のテクター精霊のホトハ。


「・・・・」
ホトハはただひたすらその部屋で待っていた。


azi1-1.jpg


・・・ただ、インカの命令の通りに・・・・。








精霊のホトハ・・・。



ホトハ・レーテルはミーナ・スンキの



一卵性双生児の姉である。



まぁ、どちらが先にでてきたのかは不明だが、
ホトハが姉ということになっている。




ホトハとミーナは、
先天的に強力な法力を持つ人間を作ろうとした
インカ・レーテルの狂気の人体実験により産まれている。



ホトハとステラ(ミーナ)を身篭った状態の母体を
廃人と化すまで強化を行ったのだ。




その影響か生まれつきホトハは目が見えなかった・・・。





法力強化の効果が現れていたのはホトハのみであり、
常人と大差なかったステラは
'廃棄'とされ、山に捨てられた。

驚異的な力を持つがゆえに、
インカの元に置かれたホトハには、
まともな教育もなにも与えられなかった。

ただ、インカに従うこと
・・・それだけが教えられた全てだった。


ホトハはインカに従っていれば
間違いがないと信じている・・・・。


自分に1年より前の記憶がないことも、
たいした問題ではない・・・。




ただ・・・・従っていれば・・・。








「・・・・・」
まるで春の日向でまどろんでいるような表情で、
ただ座っているホトハ。


目の見えない彼女だが、
ホトハは周囲のフォトンを感じることによって、
状況を察することができる。



だから、この秘密基地に何人かが侵入してきたこと、


'鋼鉄'のゴッツォが倒されたこと、


'無限'のレギオンが活動を停止したことも感じていた。









だが、ホトハはここを動かない。




インカに命令されたことは
「この部屋を通ろうとするものを殺す」ことなので、
ここを離れるわけにはいかないのだ。


ホトハにとってインカの命令は絶対なのである・・・。





「・・・ぁ・・」
ホトハの耳が立ち、顔を少し上に向けた。


誰かがこの部屋に向かってきている・・・。


部屋はもちろん壁に囲まれており、
ドアも今はとじているが、ホトハには関係ない。


何者かが確実にこちらへ近づいてきているのを
敏感に感じ取っていた。




「・・・・」
ホトハは立ち上がって、座っていたイスを部屋の隅へと
片付けて、再び部屋の中央へ歩いていった。

そして、静かに部屋に侵入してくる者を待った・・・。





・・・・・・





・・・・・




数分後、
その侵入者はホトハの待ち構える部屋へと侵入してきた。


大きいとは言えない部屋の中で、
ホトハと侵入者が向かい合う。


「・・こんにちは」

「いつぞやは・・助かりましたわ」

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ホトハの部屋に入ってきたのはアジムとアーシュラだった。



サブ、ケタ達と同じく、
アジムもこの秘密基地へと侵入していたのだ。

ただ、
考えなしに突撃した2チームとは異なり、
アジムは慎重に目的地のみを目指していた。

そして・・今、たどり着いたのである。





いつもの無表情のアーシュラと違い、
アジムの表情はどこか寂しげで、悲壮感を感じる。

そして2人をみつめるホトハは
普通に再会を喜んでいるようにほがらかに笑っている。




・・・今から戦うというのに・・・




その様子にアジムは小さく息をついた・・・。
そして、今にも襲い掛かりそうなアーシュラの方へと
目をやり、頭に手をかざした。

「アーシュラ。システムシャットダウン。
パスワードはxxxx」

「システム シュウリョウシマス」

アジムがそう呟いた瞬間、
アーシュラが機械音を出して、その場にうずくまった。
そして、電源が落ち、動かなくなる。


パートナーマシナリーは主人の音声入力で
簡単な制御を行うことができる。

アジムはアーシュラの電源を落とし、
再びホトハのほうへと向き直った。
ホトハは、相変わらず微笑んでいる・・・。





アジムは・・・・、
ホトハと一対一で決着をつける気だった・・・。





部屋の中で、アジムとホトハが向かい合う。



以前一緒にお茶を飲んだ2人・・・、



少女はその時と同じように・・・、



少年はその時の決意を胸にたたずむ・・・。





「ここを通る人は殺さねばなりません・・・。
アジムさん、奥へ進みたいのなら別の道を
通ってくださいな。
ゴッツォさんも、レギオンさんももういません」

「・・・」

ホトハがそう提案して、アジムはため息をついた。

思った通り、ホトハは自分の意思というものがない。

おそらくインカに
[ここを通るものは殺せ]とでも命令されているのだろうが、
自分がなんのためにここに配備されたのかなど、
考える事すらしていない。

敵を奥へ進ませないために、通路で待ち構えているはずなのに、
敵に迂回路を教えてどうするのか・・・。




「いや・・僕は君に会いに来たんだ・・・」

「・・?」


やや顔を伏せ気味にそう呟いたアジムに
ホトハはやや困惑の表情を浮かべた。


呆けたようにしているホトハにアジムは続ける。


「君の親であるインカ・レーテルは人の心を持ってないよ。
だから、それに育てられた君も心を持っていない・・・」

「・・・」

「でも・・・。
インカから離れれば君は人になれる。
新しい世界で、本当の人間の心と触れ合えれば・・・」

「・・・言ってる意味がわかりません」

「・・・今は、わからないだろうね」

ホトハの予想通りの返事にアジムは、
寂しそうに・・・、そして自嘲するように笑った。

ホトハの知っている世界は1つだけ。
インカの手の内の中だけなのである。






「だから僕が君をインカから切り離す・・・。
力ずくでも・・・」

「・・・無理ですよ・・」

アジムがそう呟き、ロッドを握り締めたが、
ホトハは相変わらずの調子である。

「引き返してください。
ここを通ろうとすれば、殺すように言われています」

「言ったでしょ?
僕の狙いは君だって・・・」

アジムの答えにホトハはやや沈んだ表情を見せた。


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そして、手を広げて、背中からフォトンの翼が出現する。


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ホトハの戦闘形態を目の当たりにして、
アジムがややたじろいた。

同じテクターだからこそ、力の差が痛いほどわかる・・・。


アジムはテクターとして決して弱い方ではないが、
ホトハの法力はそれほど圧倒的なのだ。

もしかするとグラール太陽系でも5本の指に入るかもしれない。


アジムはそんな相手と1人で戦おうとしている。




(ケタさんも・・

こんな気持ちだったのかな)


凄まじい力を放っているホトハを前にして、
返って開き直れたのか、アジムはそんなことを考えていた。


以前、ケタは凄まじい強さを誇っているシーリウと
1人だけで決着をつけに向かった。


その時、アジムはケタの無謀さ加減に呆れていたが、
数ヵ月後、まさか自分が同じような事をするとは思っても見なかった。




勝てないとわかってても





戦うしかない場合もある・・・・。





そんな心境だった。






「あの時のケタさんの気合を・・僕にも・・」
アジムはそう呟いて、
ポケットに手を入れて、ある物を取り出した。

そして、それを愛用している帽子に取り付ける。




それは、ホトハの髪飾りだった。

前に、オウトクシティで迷子になっていた
ホトハをアジムが案内してやった時、
冷たい飲み物の代わりとして手渡された、リボン。

[ホトハさんのために戦う]そう、自分にいいきかせるために、
アジムはホトハの髪飾りを身に着けたのだ・・・。



今からの戦いは恐らく一方的な物にある・・・。



でも、最後の最後まで、僕はホトハさんのために
戦い続ける・・・。



たとえ、僕の声がホトハさんに届かなくても・・・



もしかしたら命を落とすことになっても・・・





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そう心に決意したアジムが、
まっすぐにホトハの閉じられた目を見つめ返した。
「・・・っ」
一瞬、アジムのフォトンが強く光ったかのような
感触を受け、ホトハがひるむ。


「いくよ・・・!

君はインカから離れて、

人として生きなくちゃならないんだ!」


「・・・・」

アジムがそう叫ぶと同時に、
ホトハのフォトンの翼が煌き、部屋の中が激しく輝いた。




・・・・・




・・・・




・・・


惑星ニューデイズ 


旧レリクス施設内秘密基地

最深部



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「素晴らしい・・・」

インカは恍惚の表情でそう呟いた。
そして、左手を天井へかざして、再び握り締める。


「これだ!この力だ!!

これで私が新しいグラール太陽系の

神へとなるのだ!」


狂気に歪み、高らかに笑うインカ・レーテル。


そして、その近くのカプセルに歩み寄り、
生気のなくなったミーナの顔を覗き込む。

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「ステラ(ミーナ)よ・・・。
出来損ないのお前が私に刃向かったのは愚かだ。
・・・だが、まぁ、許してやろう。
せめてもの情けだ。殺さないでいてやろう・・・」

インカがそう低く笑って、ミーナに背を向けた。
ミーナの方は完全に気を失っているのか、
ピクリとも動かない。



「もっとも、生体フォトンのほとんどを失ったその体で、
どのくらい持つかは・・わからんがな」
インカはミーナの方を振り返りもせずに
そう言い放った。



そう・・・、


すべては遅かった・・・・。





さらわれたミーナを助け出すために、
ケタ達は急いで行動を起こした。

無謀ともいえる神風救出作戦を実行したのだが、
とても間に合わなかった。


インカの手に落ちたミーナは、
専用のカプセルにより、体内のフォトンエネルギーを
抽出されてしまっていたのである。

エネルギーの大部分はもちろん、
ケタがインカの研究所から盗み、
ミーナの体内に取り込まれていた
「数百人分のフォトンエネルギーの結晶」であるが、
ミーナが元々もっている生体フォトン、
すなわち生命エネルギーまでも区別なく絞り取られてしまったのだ。


今、ミーナに生気がなく、
鼓動も非常に弱いのはそのためだ・・。

もはや肉体が生きる力を失っているのである・・・・。




だが、そんな事を気にするインカではない。


衰弱しているミーナを見もせずに、
自分のアイテムをまとめはじめた。

そして、大き目のバックに最低限のアイテムだけを詰め、
緊急用の出口の方へと歩いていった。


「さて。フォトンエネルギーを取り込んだとはいえ、
私の力が覚醒するには少し時間がかかるか・・・。

まぁいい。

あとはゆっくりと待てばいいのだ。
もはやイルミナスも3鬼神も必要としない・・・。

私こそが・・・全ての秩序となるのだ・・・」

そう顔を歪めて笑うと、
インカは非常用の出口へと消えていった。

この通路は一気に地上へと抜ける秘密通路であり、
その先には小型のフライヤーを用意している。


インカ・レーテルにとっては、
3鬼神ですら使い捨てのコマに過ぎなかったのだ。


そしてフォトンエネルギー結晶体を手に入れた今、
もはや3鬼神はその価値を失うこととなる・・・、


インカは自分の命令で通路を死守しているはずの
3鬼神がこのあとどうなろうが、考えることはなかった・・・。




イルミナス・・・


3鬼神・・・


実子であるミーナとホトハ・・・


全てを切り捨て、インカ・レーテルは
フォトンエネルギー結晶体を手に入れる



そして・・・

この秘密基地から逃亡してしまったのである・・・。




                       後半へ続く

****************************

今回の小説のまとめ

・アジムはホトハと1人で戦うつもり
(ホトハをインカから切り離して、
 まともな世界に進ませたいため・・)

・アーシュラはアジムにより、
 電源を落とされた。

・ミーナが取り込んでいた「エネルギー結晶体」は
 インカの手に渡った。

・「エネルギー結晶体」と同時に
 ミーナ自体の生体エネルギーも奪われたらしく、
 酷い衰弱状態に。

・目的のエネルギーを手に入れたインカは
 部下を全て置き去りにして、1人で逃亡。


*************************


なーんか、

アジムのまじめ顔久々に描いた!!



いつも目を細めた笑い顔ばっかだしなぁ。


まぁ、久々のアジムの見せ場だから

頑張って描くか(・ω・;)




ちなみに、インカが逃げちゃったので、

事実上のこの「秘密基地潜入戦」の

ラスボスはホトハになるんだよね。



死ぬかな。アジム。

ざまぁみろ(゚∀゚)





ちょっち最近風邪引いたり、

仕事忙しかったり、

ゲーム買いまくったりと、

更新がままならなかった・・・。

もちっと頑張らないとなぁ。

*********************

んで、PSUプレイ日記


ここ一週間くらい、
まともにミッションやってなかったな(^^;

ほぼチャット。


昨日は一ヶ月ぶりくらいに、

「土曜日はDFの日」に参加しましたぜ!!


すげぇ、楽しかったのw

録画してなかったんで、

デッサンできないのが残念だがっ!!

この記事へのコメント
熱い・・熱いよ!アジムさん!
なんというかもうかっこいいなぁもぉ!

それにしてもインカは外道の道を独走してますなぁ・・・

この後どういう展開になるかwktkヽ(`▽´)/
Posted by ウォレント at 2007年11月11日 13:02
だ、駄目ですよっ。アジムさんやっちゃーっ!!ざまぁみろじゃねぇー(爆

とりあえず、アジム君がんばれ。
ほんとカッコイイぞ!!Σd

……というか、今後の展開。さらに目をはなせません。ミーナ大丈夫なのかよ!?っていうか、インカ逃げたし!!

そして、ふと…嫌な展開が浮かんだ自分。
…ミーナ助けるために、誰か(あえて名前書かず)が無茶したりせんよな…。
Posted by えむ at 2007年11月11日 13:27
まず説得してある程度、戦闘した後にもう一度
説得するという一昔前のスパロボのような展開が燃えますw

そして外道は地獄の業火に焼かれるといいと思います。
Posted by Suluto at 2007年11月11日 14:47
戦え少年。望みのために…。
アーシュラ抜きでのテクター対決か〜。
ということは頭脳戦になりそうな予感が。
続きも楽しみにしてますね。

どこでも風邪が流行ってるみたいですな。
僕も気をつけないと…。
これ以上やらかすともう目も当てられんw
Posted by 龍牙 at 2007年11月11日 17:46
もう……頑張れとしか言いようがないです。
アジムはホトハを助けることができるのか……。それともホトハを助けられないまま死んでしまうのか……。

そして。
>私が新しいグラール太陽系の神へとなるのだ!
はい、死亡フラグです。(いろんな意味で)グッバイ♪
Posted by ガルバ at 2007年11月11日 20:32
アジムはんの帽子に付けたリボンが気になるとこやねぇ。これは後編が気になってしゃあないわ。

しっかしまぁ、インカも神になるとはまた大胆なことを・・・。

アジムはん、漢を見せたれ!!
Posted by フォルド at 2007年11月11日 22:46
ついにアジムさんvsホトハちゃんの戦いが始まりましたね><!
お互いに高レベルのテクターみたいなので超魅力的なテクニック合戦になるであろう
このバトルから目が離せませんよぉw(ウキウキ)

それにしても、アジムさんの凛とした表情がなんとも惹かれまする★
恋する男性のなんと魅力的なことか…w(うっとり)
叶うことなら二人には幸せーになってもらいたいですね;

しかし、ミーナちゃんのあの表情…なんとも心苦しくなりますね><;
果たして助かることができるんでしょうか?(涙)
Posted by 雪夜・ミヤシロ at 2007年11月11日 23:05
アジムさんの決意の辺りでリアルで涙ちょちょぎれた私が居ます(泣
インカがミーナにした事、インカが自分を見捨てた事をホトハが知ったら一体どういう道を取るかが気になります。
最悪、ミーナを助けるためにホトハが自分の命を・・・とかなったら・・・それはそれで救われないし(;;
みんなが幸せになれる事を願ってやまないです(もちろんインカ以外)

後、土曜日は楽しかったですw
初っぱなからドジぶちかましたのは見なかった事にしてくだs
でもCでもよく死ぬのは本当です(死
Posted by 獅穏 at 2007年11月11日 23:53
今回は戦いにまでいきませんでしたが、
その分、アジムのホトハに対する想いと、
勇気はがっつり表現したつもりです!

そのへん、みんなに伝わってるみたいで
ちょっと一安心w

ミーナの衰弱ぶりから、
今、1つの仮説が浮上してますなw
はっはっは。
果たしてそうなるかなっ!?

だが、
アジム、ミーナ、ホトハ、インカ、
みんな死亡フラグ立てた回だったな!

次は、もちろんテクニック対決だよん♪


>獅穏さん
DFの日で最初C難易度だったのは、
マジでびっくりしたw
大爆笑。なんてドジっこ(・ω・)
楽しかったッスね♪
Posted by ケタ at 2007年11月14日 00:36
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