2007年07月07日

第16章「実験体の姉妹」

今回も小説!
記事の下にまとめを用意してますので、
小説嫌いなかたはそっちを見て内容だけ・・w
*********************************




第16章

「実験体の姉妹」











惑星ニューデイズ  フクオカ地区洞窟前



惑星ニューデイズ。
グラール教団信仰の惑星であり、
水の豊かなシコン諸島、美しい風景のミズラキ保護区など、
全体的に神聖なイメージの強い惑星である。




だが、それはニューデイズの中の一部でしかない。




有名な観光名所や、首都オウトクシティを離れれば、
そこはどこにでもある惑星であり、
ゴツゴツとした岩肌が続く荒野や、砂漠なども存在する。



そして、古い廃墟や、洞窟も・・・。








「・・・ここね」
シーリウ、レダー、アジム、エム、サブは
古い廃墟の前に立っていた。
「ずいぶん朽ちてるね・・・」
アジムのいうとおり、5人の前に現れた廃墟は
今にも崩れ落ちそうな雰囲気がある。
元は工場か倉庫だったのかもしれないが、今はその面影はない。


イルミナスのインカ・レーテルの部下に
さらわれたミーナとシリアを救出に来た5人であるが、
本当にこんな場所に2人がさらわれているのか心配になってきた。



「レダー。貴様本当に発信機を仕掛けたのか!?」
「・・・そりゃ間違いないんだが・・」
サブが唸りながらレダーにつめより、レダーが思わず詰まった。



・・・しかし、シーリウは受信機を片手に満足そうだ。



「ここで間違いないわね。
さらった2人を連れて惑星外まで逃げるのは難しいし、
こういう人が住んでいて廃棄された場所というのは
意外に目立たないものなのよ」
「・・・うむ!たしかに!」
シーリウに惚れているサブがアッサリと前言を返し、
レダーとエムがため息をついた。



「さて・・それじゃ作戦開始かな」
ひとまず物陰に隠れて、レダーがそう言った。
先ほど、廃棄される前のこの建物の構造を調査したが、
どうやら地下へ複雑に通路が延びているようだ。


「これなら2手に別れて潜入するべきだな」
「そうね、見つからなければそれでいいし、
片方が見つかればそのチームはオトリになれば、
もう1チームは見つかりにくいわ」
エムが意見をだし、シーリウが賛同した。
レダー、アジム、サブも特に反論はない。




1つのチームで潜入した場合、
敵の大群に囲まれればそこで手が詰まってしまうが、
もう1チームあればこちらを取り囲んだつもりの敵の
背後をつくことも可能なのだ。


もちろん2手に分けることにより戦力が分散するが、
覚悟の上である。





「んじゃ、わしはシーリウさんと・・」
「サブはアジムとペアのがいいんじゃねぇ?
回復してもらえるし、かばってやれるし・・・」
レダーがシーリウと組もうと身を乗り出したサブにそう言って、
思い切り睨まれた。
しかし、無常にも話はその方向で進む。



「私はレダーと行動するわ。エムは2人をまとめて頂戴」
「わかった」
「・・・まぁ、いい感じじゃないかな」
「・・・ぬう」
ぶすくれるサブを尻目に2手に潜入するための
メンバー分けが決定した。


「さぁ、作戦開始よ。
わかっているだろうけど、2人の安全が最優先よ。
・・・みんな気をつけてね」


「3鬼神との戦闘は避けられないかもしれない。
十分きをつけるんだ」


「じゃぁ・・またあとで」




minakako1.jpg
'αチーム'
レダー&シーリウ。
最強のシーリウとサポート攻撃の得意なレダーの
超攻撃型のチーム。


minakako2.jpg
'βチーム'
アジム&サブ&エム。
接近戦で強いサブ、遠距離攻撃のエム、
アジムのテクニックであらゆる局面に対応できる
汎用型のチーム。



この2手に分かれたパーティメンバーは、
それぞれ違う入り口から、廃工場へと潜入していった。


目的はただ1つ。


さらわれたミーナとシリアの救出である。





・・・・・





・・・・





・・・






惑星ニューデイズ  ???ポイント



インカ・レーテルの記録書



##年3月
母体に魔力の強化処置を施す。
効果を高めるため、レベルを高めに設定するも、
母体に負荷が大きく、ほとんど廃人となる。


##年4月
胎児が双子であることが判明。
これで1度で2つのデータをとることができる。


##年6月
母体は生命維持装置へと接続したのは効果大だった。
さらなる強化処置を施しても、目的である胎児は
問題なく成長している。
母体自体の生体反応はなくなっているが問題はない。


##年10月
2人の胎児を取り出し母体は廃棄となった。
母体強化の影響なのか1体は盲目のようだが、
内在フォトンの量は常識外れの数値を記録している。


$$年9月
2体の実験体がそろそろ2歳を迎える。
盲目のはずの'ホトハ'だが、完全に空間を把握しているようだ。
検査によると周囲に自分のフォトンを散布し、
まるでソナーの様に周囲の状況を感じ取っているらしい。
一方'ステラ'にはなんの特徴も見られず、
普通の子供と大差はない。


**年4月
2体の実験体が3歳となり、ステラの廃棄が決定する。
我が遺伝情報を使用しても
確実に能力の高いものができるわけではないか。





・・・・




・・・




「・・・・・ステラは近くの森へ放棄・・した」
シリアはそこまで読んで口をつぐんだ。
日記の朗読を聞いていたミーナはうつむいて言葉を失っている。

minakako3.jpg

部屋の中には、シリアとミーナ、
そして3鬼神のゴッツォとホトハが座っていた。



もちろん捕虜であるミーナとシリアはガーディアンズ専用の
ナノトランスを没収されているため、
武器等が一切呼び出せず、丸腰である。
部屋の中には武器に使えなくもない家具などもあることはあるが、
生半可な物ではゴッツォに通じない。
・・・つまり縛られてこそないが、完全に拘束されているのだ。



「どうした?お前が知りたかったんだろう?
自分とホトハの関係を・・・」
ゴッツォが含み笑いをしながら、うつむいているミーナに
そう言い、シリアがキっと睨み付けた。
事実を知ったミーナをあざ笑うゴッツォとは対照的に、
ホトハは困ったような顔でミーナをあやしている。



その様子にシリアはややたじろいた。



「あなた・・・も、ミーナと同じなのよ!?
父親のインカに母親を人体実験で殺されてて・・・
なぜインカの部下をやってられるのよ!」

「・・・ぇ。だって・・お父様のした事だもん・・」
シリアの問いに、ホトハが困惑の表情を浮かべた。
相変わらずミーナは押し黙っている。


「お父様がしたことだから・・私は・・別に」
「・・・」
ホトハの様子にシリアはゾっとした。




この娘は・・・おかしい。




そう。
廃棄されインカの研究所を追い出されたミーナと違い、
ホトハはその驚異的な能力ゆえにインカの手元に残った。


だが、実験体であったホトハに
まともな教養など与えられていない。


善悪の区別もつかず、


常識もなく、


ただインカに従う事だけが、ホトハの全てなのだ。



そしてインカの命令さえあれば、
命の価値のわからない子供が小さな昆虫をバラバラにするように、
たやすく人の命さえも奪える・・・。







シリア同様、そのことに気づいたミーナが
生気を失った目で、ホトハをみつめた。


「・・・・ホトハ・・さん」
「ぁ。やっと名前呼んでくれた・・」
捨てられた自分が不幸だったのか、
残ったホトハが不幸だったのか・・・。


ミーナにはわからなかった。


ただ、目の前で嬉しそうにしている
'姉'が憐れでならなかった。











「・・・・!」
突如、ホトハの耳がピンと立ち、顔をあげた。


「どうした??」
「誰か・・ここに入ってきたみたい。4〜5人かしら」
ホトハの言葉にミーナとシリアが目を見開いた。
ニューマンであるミーナやアジムも、
敵の接近を感じ取ったことがあるが、
ホトハの感応力は2人よりも圧倒的に鋭い。



「ふ〜ん。お前仲間もなかなかやるな。
まさかこんな短時間でここをみつけるとは・・・」
実はミーナとシリアをさらった3鬼神には
今手下がほとんどいなかった。



あまり目立つのもまずいため、
少人数で行動しており、ここにはインカ・レーテルもいない。
ミーナとシリアをさらった後、手下をここへ集結させてから
シーリウとケタを迎え撃つつもりだったのだ。


見つかったとはいえ、シーリウ達の迅速な強襲は、
効果があったのである。
だが、不意をつかれているというのに、
ゴッツォは楽しそうだ。


「くっく・・。そうかそうか、待つのも退屈だったんだ。
俺は侵入者とやらを迎え撃つぞ。
もうじきインカ様も到着する、ヤツらを並べて出迎えてやろう」

「・・・ステラをさらいにきたのなら・・私も戦います」
ゴッツォとホトハが立ち上がり、
部屋の中にレギオンと呼ばれる女性キャストが入ってきた。


「レギオン、1体だけこいつらを見張っていろ。
のこりは侵入者のお出迎えだ!」
ゴッツォがそう叫び、部屋から出て行き、
ホトハもミーナの顔を一目みてからそれにつづいた。



部屋の中にはレギオンとシリアとミーナだけが残され、
ミーナは相変わらず落ち込み、うなだれている。


無理もないだろう。
憧れていた家族のぬくもり・・・、
そんなものなんて初めからなかったのである。


シリアは無言でミーナの頭を軽くなで、
小さくため息をついた。




そして・・・


部屋の外では、


シーリウ達と3鬼神の戦いが始まろうとしていた・・・。





*******************************

今回の小説のまとめ
・シーリウ達はシーリウ&レダーと
アジム&サブ&エムの2手に分かれて廃工場へと潜入

・ミーナとホトハは法力強化処理を施された母体から
生まれた双子の実験体。
母体となった女性は死亡、
父親側の遺伝子にはインカのが使われているため、
肉体的にはインカの娘となる。

・教養をあたえられていないホトハには
物の善悪といった判断がつかない。

・今、この廃工場には3鬼神しかいない。
インカはここへ向かっている途中。

*******************************


ぷふ〜〜〜〜〜!!
最近仕事が忙しい&ヘマが多く、ふさぎがちでした!!

PSUでチャットしてたのがだいぶ気晴らしになったな、
みんなありがとうのぉw



んで、俺的PSUストーリーだけど、
大体の謎はでてきたかと・・・。

あとは'アイテムがなんだったか'と'ケタの居場所'くらいか?(^^;

ちょい暗い話が続いてるけど大丈夫?
ついてこれているかな・・(・ω・;)



んじゃ!小説以外が少し短いが、

今から社内バトミントンの試合あるので、

いってきます!!

この記事へのコメント
いよいよ三鬼神との戦闘突入ですな〜。
果たしてどーなることやら…。今から楽しみだわw

さすがにアイテムが何かは、予想も出来ないなぁ(汗 そっちの情報が少ないんで(アセアセ
――ゼロではないんだけどねw(ぉ
Posted by えむ at 2007年07月07日 11:56
挿絵でアジムが一番普通だw(それでもあのメンバーでは戦力の要だけど)

話もいよいよ最終局面ですね。
ケタはどんなお約束で登場するのか?w
そしてどんなラストが待っているかすごい楽しみです。

ヒーローは遅れて(ry

Posted by 龍牙 at 2007年07月07日 13:33
やっと期末が終わりこれからは受験勉強と小説にひたすら集中。
あ〜あと文化祭の劇の脚本もあったな・・・短編の脚本は難しいぜ;

>ホトハ
まー一般社会から隔離された存在だし通常の倫理観なんて必要無いどころか邪魔なだけだわな・・・;
それにしたって生命を生み出す力を持った神聖な存在たる『母親』と言うものを
実験体に使うインカに対して愛刀大蛇顎でぶった斬りたい衝動が(マテ。
命と飲食物を粗末にしてはいけません!(ぁ

そー言えばヒューマン原理主義組織でニュマ&ハコ&ビスが所属しているのは何かの伏線デスカ?
Posted by 彰 at 2007年07月07日 14:08
シーリウさん いつも思うが、目怖すぎない?w

いや、格好いいですお姉さm(ry

ていうか、ほぼ最初から見てないと

上の絵のシーリウは「男ですか?」って

思っちゃう^^;



小説の中身はソッと心の中で

ハンスウしときます(´ω`)
Posted by ドラン at 2007年07月07日 14:49
>エムさん
やっと戦闘ですな。
前置きの説明が長かったぜ(^^;
アイテムに関しての情報は
「ミーナがなくしている」と
「ケタとイーサンが見た装置」くらいかな?
まぁ、そろそろそれも明らかに・・・

>龍牙さん
アジムだけ絵柄が違うなw
ケタの登場は・・たぶんお約束かな?
まだ最終局面じゃないよっ!
中盤の最終局面だけど(−−;

>彰さん
実は俺も国家試験の勉強せにゃならん・・・。
ぜんぜんやってねぇけど(=ω=;
女性は偉大です、命を道具扱いしては
なりませぬ。
インカの名前の由来通りの性格じゃなきゃ
できないことですなw
つか、飲料水と命を同格に・・・!?
インカ派にヒュマがいないのも実は???

>ドランさん
シーリウは若干目を細めにかいてるから、
たしかに男っぽくなる時も(^^;
これ描いてた時、酔ってたし。
Posted by ケタ at 2007年07月08日 16:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。