2009年01月20日

第21章「ダメルの業」

今回は小説なり。
活字嫌いはきじ後半のまとめを見てくだせぇw
****************************


イルミナスの幹部の1人、ダメルが、
惑星モトゥブ修羅の谷周辺で目撃される。

ケタ達はダメルの偵察に出向くが、
目撃情報自体が罠で、大量の敵に囲まれてしまう。

イノがダメルを狙って襲撃してきたスキに
包囲網の突破をはかったのだが、
混戦の中、パーティは2つに分断されてしまった・・・。






gou tai.jpg

//












dame14.jpg











「・・つつ・・」


「・・疲れた・・」



gou3.jpg

ケタとアジムは、

小さな木陰の中で息を吐き出した。








「ケタさん。今のうちに

思い切り体力回復させておこう」





「・・頼むわ・・」




そう呟くとケタはぐったりと岩にもたれかかり、

目を閉じて額から流れる血をぬぐった。




そしてすぐにアジムがレスタをかけ始める。
















ケタ達が、

修羅の谷でイルミナスのダメル率いる

レギオン2に囲まれてから約1時間後。





レギオンの包囲を突破する際に

ケタ、アジム、ルネは、仲間と分断された。






その後、レギオンの大群の前に合流できずに

そのまま2手に別れ脱出する事になったのだ。







ケタ達のチームは、ケタをしんがり
(列の一番最後にいて敵の追っ手を食い止めるポジションねw)として、

追撃してくるレギオンから

アジムとルネを護りながら逃走。



















なんとか一時的にレギオンを振り切れたが、

正直、すでにケタはボロボロの状態だ。
















走ることも難しくなったため、

なんとか見つけた木陰で小休止している。







仲間に通信をいれ、救助してもらいたいが、

この状態で通信でも入れれば、

敵に居場所を知らせるようなもの
だ。








仲間が来るよりも先に敵が押し寄せてくるだろう。

なんとか、自力で脱出するしかないのである。



























「・・・おかしいとは思ってたんだ・・」



「・・・・」



レスタで少し落ち着いたケタが

小さくそう呟いた。




















イノって男は・・・

gou8.jpg

雪夜ミヤシロを狙って、俺達を襲撃してきた・・・。




そして今日は、

gou9.jpg

俺達の目標だったダメルを狙い現れた。



場所も時間もわかってないと、

こうもいいタイミングでは来れない・・・」






「・・・・」






ケタはかすかに目をあけて、

アジムを見た。





アジムは、目を伏せたままレスタを続けている。

















「アジム・・・。

お前がイノに伝えてたんだな・・?」




「・・・」



「・・・」







ケタは、何も言わないアジムを見ていたが・・・、


gou1.jpg


やがてかすかに自嘲するように笑った。











「まぁいいや。その話は後にしとこ。

どうせなんか色々あるんやろ?」



「・・うん、ゴメン」



「とにかく・・・、

今は、差し迫った問題をどうするか、だの」



「・・・・だね」





ケタとアジムは・・・、

なんとも言えない表情で後ろを振り返った。


















そこにはルネがいるのだが・・、

gou2.jpg

・・・なんとさっきから泣きじゃくっているのだ。






いつもの強気のルネからは

全く異なる、異質なルネの姿に

ケタとアジムはなんとも言えずため息をついた。














ケタが逃走中にボロボロになった

原因の1つはこれだった。















逃走開始時、ルネはいつも通りだった。





新米ガーディアンだが、シーリウに鍛えられ、

ファイマスターであるルネは

戦力的ではケタに全く劣らない



gou6.jpg

いや、近接戦闘能力だけで考えれば

ルネの方が上かもしれない。







つまり、

ケタがルネをかばうような必要はない。






・・・いつものルネであれば・・・だ。











「・・・ルネ・・ちゃん・・?」


「・・・」



ケタはルネの正面に座って話しかけてみたが、

やはりただ泣いているだけだ。











「・・・・」


ルネが突然'変貌'したのは、

レギオンの囲いを破ってから、

2度目のレギオンの追撃を防いだ時だ。






それまではケタとルネは共闘し、

レギオンを撃破していた。





だが、レギオンの攻撃が

ルネの顔をかすめた直後・・・、

ルネは持っていた武器を落とし、

泣き始めた。







よって、

'前衛2人、テクター1人'だったパーティが

'前衛1人、テクター1人、お守り1人'となり、

それ以降、ケタは完全に防戦一方となったのだ。










「・・・アジム、

お前なんとかしてくれ・・」




「僕にどうしろと・・・。

ケタさん、年の功でなんとかしてよ・・」





「俺は・・泣いてる女性は苦手なんだ・・。

一緒に泣きたくなる・・」





「・・・」





ケタはルネを見ながら、

ふと気付いた・・。







今まで、どたばたで気付かなかったが、

いつの間にかルネは眼鏡をつけていなかった




戦闘のどこかで落としたのだろうか・・・。

















(・・・そういえば・・、

'あの時'も眼鏡をつけていなかったな・・)






















ケタは、小さくなって泣いているルネを

眺めながら、シーリウの言葉を思い出していた。








(貴方[ケタ]のは肉体的・・だったけど、

あの子[ルネ]は・・眼鏡を失うと

'精神的'に行動不能に陥るわ・・)




ルネとケタが始めて会った日、

シーリウはケタにこう'警告'したのだ・・。
















つまり・・ルネは眼鏡を外すと、

この状態になってしまう・・・?






二重人格?







眼鏡で切り替わるのか?






















「ケ、ケタ・・さん・・」




「んあ・・?

   ・・・あっ









ケタとアジムがルネの対処に困っていた間に、

いつの間にかケタ達の隠れていた木陰は

完全に大群のレギオンに囲まれてしまっていた。











「・・・ど、どうしよう・・」


「どうしよったって・・どうかなるか?これ」



ケタとアジムがルネを庇う様に構え、

レギオンの方へと向き直る。









すると、囲んでいるレギオンを分け、

1人の男が歩いてきて、

ケタ達の前で止まった。














「・・・・」



ダメルが出てくるかと思ったが、

20半ばあたりのビーストの男だ。





まぁ、レギオンを率いてるので、

間違いなくダメルの手の者だろうが・・・。














「・・・・」


ケタは、その男と周りのレギオン、

後ろにいるルネを順番に見回した。







そして、大きく息を吐き出した。





















「わかった、降参

おとなしくするから命は助けてくれ」




「・・・ほぉ・・」



「・・ケタさん?」



ケタが持っていた武器をあっさりと手放し、

降伏したので、目の前の男とアジムが目を丸くした。














「アジムも武器下ろそう。

これ以上無茶して怪我する意味ないし・・」




「え・・、あぁ、そうだ・・ね」



ケタに諭されて、アジムも武器を下ろした。


















ケタ、アジム、ルネの3人が健在であれば、

この包囲をなんとかして抜けることも

できたかもしれないが、

'こんな状態のルネ'を連れてだと、とても不可能だ。






包囲を突破できない状況で、

下手に抵抗すれば今以上の

ダメージを負うことは間違いない。






最終的に、結局捕らえられるのであれば、

なるべくダメージが少ない状態の方がいい。





その分の力を、

脱走や行動を起こすときに、

残しておく事も重要である。

















まぁ、相手が最初から

こっちを殺しにかかってきてる場合なら

話は別だが・・・・。





その場合は、いざ、殺そうとしてきた時に

最後の抵抗にうつればいいわけだ。




















目の前の男は、

少し考えていたようだったが、

すぐにレギオンに指示を出し、

ケタ、アジム、ルネを捕らえさせた。









どうやら、殺すのではなく、

捕虜にでもするようだ。





ケタは内心、ホっと息をついた。














(さて・・・。

情けないが今はこうなるしかないしなぁ・・。


後はうまく脱走するチャンスがあるかどうか・・・)




ケタは連れて行かれながら、

そう考えていた・・・。

















・・・・・・・







・・・・・







・・・






「・・・く、くそ・・」

gou4.jpg

「・・少年。無謀な事はしないことだ。

君の実力では私に傷をつける事すらかなわん」








場所は、ケタ達がダメルと顔を合わせた所だ。





そこに倒れたイノから少し離れた岩に

ダメルが腰掛けている。






無傷のダメルに対して、

倒れているイノは傷だらけで

起き上がる事はおろか、

顔を動かすこともできないでいた。









ちなみにイノの乗ってきたアルテラツゴウグも

イノのすぐ近くに倒れている。









イノがダメルを狙って襲撃したおかげで、

ケタ達はレギオンの包囲網を一旦突破できたが、

当のイノは、乗っていたアルテラツゴウグと共に

見事に返り討ちにあってしまった。












「・・・ぐ・・。

こ、殺すなら・・とっとと殺せっ」





「・・・・・」






イノは突っ伏したまま、そう叫んだ・・・。






しかし、ダメルは自分の命を狙ってきたイノを

殺すでもなく、厳しい目で見つめたままだ。




その隻眼は何を考えているのか全く読めない。
















・・・・。


しばらくしてダメルが顔をあげた・・。













「・・・ギルか。どうかしたのか?」



「はい。ダメルさん・・」



ダメルがそう言うと同時に

'ギル'と呼ばれた男が岩陰から現れた。




ケタ達を捕らえたあのビーストである。












「ガーディアンズ追撃に

予備のレギオン40機も投入しましたが、

現在稼動しているのはわずか35機・・。


55機近く撃破されております」






「うむ・・。

なかなかやるな、向こうも・・・」







「ガーディアンズは2手に別れ逃亡。


しかし、一方は何かトラブルがあったもようで、

木陰で休んでいる所を捕縛することができました





「・・・ん」




ギルの報告にダメルがやや目を細めた。


ダメルは何か思う所があったとしても、

相手の報告の途中で口を挟むような事はしない。











ギルはかまわずに報告を続ける。













「逃走中のもう一方のガーディアンズですが、

こちらへはツクシが向かっているそうです」





「・・・・」




「このガーディアンズを倒せれば、

ダメルさんの力になれる・・・と、

新型のマシナリーに乗り出撃しました



・・・そして、レッド・ジンが

ツクシの後を追い出撃しております


・・・・以上です」





報告を終えたギルはやや目を伏せ、

ダメルの言葉を待った。
















あの娘には戦闘は無理だ。

引き戻せ」




「はい。そのためのレッド・ジンです」



「・・・そうか」



ダメルは複雑そうな表情でそう呟いた。






イルミナスの幹部であり、

裏の戦闘部隊の隊長であるダメルには、

当然ながら多くの戦闘員がいる






基本的にダメルはマシナリーを

兵隊として運用しているのだが、

その他に数人の信頼する部下がいるのだ。







ギル、レッド・ジン、ツクシ、

彼らはそれにあたり、

イルミナスというよりはダメル個人に

従っている
・・・という形である。





しかし、ギルやレッドと違い、

ツクシは兵器開発がメインであり、

戦闘員ではないので、

自ら戦場に出ろなどと指示した覚えはない。











まぁ・・・

若さゆえの暴走といった所か・・・。















「・・・はっ・・、

貴様のような外道も部下は大切なのか・・」




「・・・うん?」



報告を聞いていたイノが、

倒れた状態のままそう言い、

ダメルとギルが向き直った。





なんとか、仰向けの状態になったイノが

憎悪に満ちた目でダメルを睨みつけている。

















「少年。私は失ってもいい命など、

ないと思っている
・・・。


この考えに敵味方の区別はない」





ダメルはイノの問いに静かにそう答えた・・・が、


イノの顔はよりいっそう憎悪に歪む。










そして、血を吐きながら・・、



力の入らない腕で体を引きずりながら、

ダメルに向かっていく・・・。













「こいつ・・ダメルさんに・・」



「・・・」



イノを止めようとしたギルを手で制し、

ダメルは這いずって来るイノを静かに見つめる。







ダメルの足に捕まりながら、

イノは最後の力でダメルの胸倉を掴んだ。











「き、貴様は今の言葉を・・・!


・・もう一度言えるか!?



gou5.jpg


貴様が・・殺した・・


女ガーディアンの墓の前で!!」






「・・・・!」






魂から搾り出したかのようなイノの

悲鳴にも似た叫び・・・。






ダメルは何も言わずに

憎悪に燃えるイノの瞳をみつめていた。





















「・・・だから・・殺してやる・・!


お前があいつに・・したように・・!」






「・・・・」





イノが震える手を握り締めた時、

ダメルの手刀が素早くイノの首筋に

叩き込まれた。








元々、力なんて残っていなかったイノは、

声をあげもせずにダメルの足元に再び倒れ伏る。















「・・・・。

こうしなければ、この少年・・、

命尽きるまで私に向かってきたかもしれん」





「・・・いかがしましょう?」





先程捕らえたガーディアンズ同様

とりあえず近くのイルミナスの隠しアジトに

拘束しておけ



アルテラウゴウグの方は・・・、

大きな施設でないと拘束は無理だろうな・・。

これについてはまかせる」






「・・・了解しました」






ダメルに指示をもらったギルは、

すぐにその場を去り、行動を開始する。







ギルが見えなくなった後、

再びダメルは視線を足元で倒れているイノに戻した。





















そして・・、













「この少年も・・私のの1つ・・か」

gou7.jpg

誰にも聞こえないような小声で

小さくそう呟いていた・・・。











****************************


今回の小説のまとめ

・ケタ、アジム、ルネと、
すぎやん、ブルー人、雪夜ミヤシロは合流できず、別々に脱出。

・ルネが戦闘中に眼鏡をなくして謎の'気弱状態'になり戦闘不能。

・イノに情報を流していたのはアジム。

・ダメルの部下、[ギル]、[レッド・ジン]、[ツクシ]が登場。
 まだグラフィックなし(゚д゚;)

・ケタ、アジム、ルネは逃げ切れずに、
 ダメルの部下ギルにより捕らえられてしまった。

・イノはダメルに対して、
 「女ガーディアンを殺した」と叫んでた。

・イノと、イノの乗っていたアルテラツゴウグも捕らえられた。



あ、話は短いくせに、
意外とまとめ長い・・・(−ω−;


***************************



てなわけでケタ達は捕まっちゃいました[゚д゚;]



インカ戦の場合は
「負けられない戦い」ばっかだったんで、
かなりの無茶を繰り返してましたが、
100%勝ち目がない状態では無理しないのがケタクオリティ。

生きていれば次のチャンスがあるってことですな(^ω^;

ケタは基本的にプライド捨ててでも
なんとかして生き延びようとするタイプなんで。






そういやぁ、
インカは常に余裕の笑みを浮かべてたけど、
ダメルは常に張り詰めた表情をしています。

インカとは違う質の強さを持たせたいと頑張る。





んで、まぁ、今回の話で、

なんでイノがダメルを狙ったかは

大体想像がついたかな?





まぁ、もうすぐしたらごちゃごちゃした人間関係が

整理されてくるんで(されるかな)・・・。









そして、次はすぎやんとブルー人のターン!

・・に、なるかは次までに考えておきます(・ω・)





なんにせよ、やっとまともな戦闘シーンが書けそう・・・。







あ。

第三部は基本的にPSUイルミナスの野望ep3

裏話的な感じになる予定です。



つまり、ハウザー(イルミナス)とみんなが表立って戦っている時に、

裏でケタ達は・・・    と、いった感じの。



これなら、ep3のメインストーリーと、

俺的PSUストーリーが矛盾しない・・・はずだ!!






まぁ、結局しそうだけど・・[゚д゚]

この記事へのコメント
レッドジンつまりレッ・・ということはブ・・・さんの親戚か何か・・・・・か!
(所々文字が消されていて読めない)

ブルー人さんがいることにより
まともな戦闘になる気がしないのは俺だけだろうか
アーノルド的に考えて・・・
Posted by メタル茸sp at 2009年01月21日 16:39
体の修復率も60%ほどになりそろそろPSUに顔を出そうと思った僕に突きつけられた現実は『課金が切れてます』の言葉だった。
まだまだ本調子にはほど遠いしやることもそれなりにあるので今は戻らなくていいやくらいな考えであるのは間違いないけども。

気がつけば小説再開してたんだな。
イノとダメルのアップ写真見てJOJOを連想した。
何か今回は敵役がえらくかっこええなー。
Posted by 龍牙 at 2009年01月23日 01:38
>メタル茸さん
はっ!
なかなかの洞察力・・!
親戚はともかく深い関係が・・?
ブルーさんはまともな戦闘してくれるよ、
アーノルドを使いつつ真面目に戦闘・・。
ん・・・?
真面目・・なはずだよね。


>龍牙
まだ60%かよ(^^;
はよ、治せ。
俺もライセンス今日切れてたでの〜・・。
小説はやっと再び稼動しはじめた。
宿敵・・・とかが顔近づけてにらみ合う構図は
ありきたりだけど、一番効果的だからのw
JOJOにかぎらず結構あるの。
今回の敵役は・・・燃えるぞ!
Posted by ケタ at 2009年01月25日 23:53
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